エニアグラムとは
エニアグラムとは
ギリシャ語でエニアは数次の「9」、グラムは「図」を意味しています。9つの点を持った円周とそれをつなぐ線からできている図のことです。
この図は古代ギリシャの哲学者の間で、口頭で伝えられた宇宙の原理であり、人の心理を解明して、理解するために用いられたものです。
その実際の起源はバビロンにあるとも、古代エジプトにもあるともいわれていますが直接的な証拠は見つかっていません。
1970年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目し、研究を重ね、現代の理論としてまとめられました。
人心掌握やリーダーを育成するために、企業や公共機関に大きな効果を発揮して新しい人間学、心理学として世界各国に広がっています。
アメリカの諜報機関であるCIAをはじめ、Apple、SONY、Disney、トヨタ、コカ・コーラ、IBM、ゼネラル、VISA、ボーイング、ユネスコなどでも導入されており、人事や社員の心理分析などにも役立っています。
世界各国で科学的に検証され、大企業にも採用されている究極の心理学といえます。
ではそのエニアグラム心理学とはどんなものなのでしょう。
それはこの世に存在する人はすべて9つのタイプに分けられるというもの。
大きなくくりでいうと「感情」「思考」「本能」の3つのタイプに分けられ、さらにそのグループの中でもそれぞれが3つに分かれ、合わせて9つのタイプに分かれます。
手相や誕生日占い、血液型占いなどは統計学なので当てはまらないこともでてきますが、エニアグラムは科学・医学・心理学から成り立っています。
医学的なことでいえば、脳内に分泌される3つの化学物質(神経伝達物質)の量の違いで9つのタイプを決定することができます。
また、「あなたはこういう性格です」で終わる一般的な心理学とは違い、自分を知るだけでなく、他の人の心の動きも読めるようになり、さらに自分のこれから進むべき成長の方向が見えてくるというなんともありがたい学問なのです。
自分を知ることで自分を客観視できるようになり、自己受容にもつながります。
自分を理解して周囲のタイプがわかると、コミュニケーションがとりやすくなり、人間関係も良好になります。
そして各タイプの成長への道しるべがしめされているので、自分の進むべき方向がわかり、あるべき自分の成長の姿が理解できます。
やみくもに目指すべき姿を追い求めるのではなく、順を追ってこうなっていけばいいという方向が分かるってかなりすごいことだと思います。
ここが私がエニアグラムを学ぼうと思った一番の理由です。