子供と歯の健康
歯の健康のためにできること
先日、年長の息子の就学前検診にいってきました。
そこで歯科医師のお話があったのですが、知っているようで知らなかった話があったのでシェアしてみたいと思います。
今日の話はこんな感じ。
・6歳臼歯って知ってる?
・砂糖が入っていなくても虫歯になる?
【6歳臼歯って知っていますか?】
6歳臼歯とは
6歳前後に生えてくる永久歯
のこと。
一番大きい臼歯で、乳歯からの生え変わりでなく、一番奥の歯茎を突き破って生えてくる歯です。
一番奥に歯が増えるんですね!
最初から知らなかった~!
歯って乳歯からの生え変わりだと思っていましたww
よくよく考えれば口の大きさが大人と子供は違うから、乳歯が生えそろった5歳児の歯でも足りなくなるわけですよね。
口が大きくなるにつれて歯が増えるのは当然。
ちなみに6歳臼歯は永久歯の中で一番寿命が短い歯だそうで、だいたい57年と言われています。
一番寿命が長いのは犬歯の75年だそうですよ。
奥歯というのは噛み合わせを作り上げる歯並びの中心となるので、ここがしっかりしていないと、その後の歯並びのも影響を与えてしまします。
生えたばかりの歯は「幼若(ようじゃく)永久歯」と呼ばれ、まだ柔らかくて虫歯になりやすいんだそうです。
これまた6歳臼歯は一番奥だから磨きにくいときた。
大事な歯なのに一番虫歯になりやすいというのがこの6歳臼歯。
そしてそれが生えてくるのが6歳前後。
ちょうど小学校の入学前くらいということで、この時期のお子さんをお持ちの方がいたらぜひ歯磨き、特に奥歯までしっかり磨くことを意識してあげてくださいね!
【砂糖が入っていなくても虫歯になる??】
私は砂糖をとるから虫歯になるという認識でいたのですが、どうもそれだけではないようです。
もちろん砂糖は虫歯菌の餌になるので、虫歯の原因ひとつです。
でも砂糖のほかにも気を付けなければならない食べ物・飲み物があります。
それは何かというと・・・
酸性度の高いものです。
ちなみにご存知と思いますが、中性がpH7
これより高いほうを酸性、低いほうをアルカリ性と呼びます。
歯が溶けるギリギリのpHが5.4。
乳歯についてはpH6だそうです。
基本的に口の中は唾液の力によって中性(pH7)に保たれています。
しかし、酸性を示す食物に長い時間触れていたり、唾液の分泌量が少なかったり、酸性の状態が長く続くと、歯が溶けてしまうことがあります。
歯の表面は骨より固いといわれるエナメル質で覆われています。
短時間酸性のものに触れるくらいであれば、唾液の力で修復されるので大丈夫。
ですが、長時間、酸性の高い飲みものに触れていると、中性に戻す唾液の力が追い付かず、歯の表面のエナメル質が溶けだしてしまうのです
だらだらと飲み続ける飲み物っていうのは、下手をすれば固形の食べ物より虫歯になりやすい面もあるようですね。
では酸性度の高い飲み物って何があると思いますか?
では発表します!コチラです!
炭酸飲料 pH 2.9
栄養ドリンク pH 2.5~2.8
スポーツドリンク pH 3.3
野菜ジュース pH 3.9
飲むヨーグルト pH 4.1
トマトジュース pH 5.0
塩酸を希釈させて作った溶液の酸性度がpH 3.3なので、炭酸飲料、栄養ドリンク、スポーツドリンクがどれだけ酸性度が高いか想像がつくはずです。
他にも、黒酢とか健康に良さそうですけど、酢もかなり酸性度が高いですよね。
ただ健康にいいからといって何の対策もせず飲むのも危険ってことですね。
昔、コーラを飲むと骨が溶けるみたいなうわさが流れましたが、完全に嘘だったわけではなく、歯には少なくとも影響があるということが今回わかりました。
ちなみに中性に近い飲み物としては例えば
牛乳 pH 6.6
お茶 pH 6.4
があります。
(とはいっても、お茶であっても消化するのに腎臓・肝臓に負担はかかるわけですから、なんやかんやで一番身体に負担がかからないのは水なんですけどね。)
何を飲むのか選択するときにこういう知識があるのとないのではまた変わってきます。
酸性の飲み物を飲まないのが歯に対しては一番と言えば一番ですが、飲みたいときだってある!
そういう場合は、せめて飲んだ後に口を水ですすぐのがいいそうです。
うがいならできそうですよね!
歯科医師の話を聞く機会はなかなかなかったので今回は勉強になりました。
またひとつ学びが増えました。