エニアグラム神経伝達物質の違いでわかること
以前、エニアグラムは科学的根拠に基づいた学問であることの証として、神経伝達物質の量の違いをタイプ別に記した表をあげました。
そのときは神経伝達物質の分泌量の違いを挙げて満足していたのですが、よくよく考えたら違いがあるからなんなのさ!ということには触れていなかったので今回はもう少しそこを掘り下げてみたいと思います。
エニアグラムは医学・科学的な側面で言うと三大神経伝達物質「セロトニン」「ノルエピネフリン」「ドーパミン」の活性の高低によって決定しています。
【セロトニンとは】
人間の精神面に大きな影響を与え、精神の安定や安らぎをもたらしてくれる物質です。
「幸せホルモン」とも呼ばれます。
セロトンニンの約90%は小腸に存在しており、約2%ほどが、脳内の中枢神経に存在しています。
【ノルエピネフリン】
激しい感情や人体がストレスを感じた時に、交感神経の情報伝達物質として放出される物質です。神経を興奮させる神経伝達物質で「やる気」や「意識」を高める反面、「不安」「恐怖」「緊張」といった感情・精神状態とも深い関係があります。
「怒りのホルモン」ともいわれ、また、ストレスホルモンの一種でもあります。
【ドーパミン】
快感・やる気・学習能力、運動機能や記憶力といった働きを司る『報酬系』と言われる神経伝達物質です。
アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆系でもあります。
運動調達、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わると言われています。
それで、タイプ別に出ている伝達物質の量の違いを見た結果わかったことがあります。
ドーパミンはやる気ホルモンとも言われますが、ドーパミンが多いタイプが
8.3.7
です。
タイプ8は強くありたい、弱さを見せてはならないと考えていて、おらおらな親分肌。
タイプ3は即断即行動、常に成功を追い求める人。半面、いらいらしやすい面も。
タイプ7はとにかく楽しいこと大好き。明るくてテンション高くて、とっても外交的。
どのタイプも、とてもアグレッシブです。
なんていうか、強さとか明るさとかドーパミンが出ている感じがしませんか?
この8.3.7をひとくくりにすると、『自己主張型・攻撃型』とも呼ばれます。
ドーパミンが多いからなのか・・・と納得です。
逆にドーパミンが低いタイプは
9.4.5
です。
9・4・5をひとくくりにしたグループは『孤立、遊離型』とも呼ばれます。
遊離とは大勢の人の中でも意識は別のところにいっちゃってたり、側にいる人のほうには意識が向かっていないということです。
グループの中にいても離れているというか、孤立した状態になりやすいタイプが出そろいました。
引っ込み思案だったり、ちょっと周りから一歩引いているような感じだととらえてみてください。
ドーパミンが少なければそうなるわな・・・とここも納得。
ここで、幸せホルモンと言われるセロトニンを見てみます。
最もセロトニンが多いのがタイプ9!!
おっとり、癒し系の人が多いタイプ9。
見るからに幸せホルモンが出てる感じがします。
逆に幸せホルモンが少ないのがタイプ6!
しかもタイプ6はストレスホルモンであるノルエピネフリンが多い!!
私タイプ6なのですが、心配性で、常に最悪の想定をしがち。
不安・心配が多いタイプです。
幸せホルモンが少なくてストレスホルモンが多ければ、心配性にもなりますよね。
神経伝達物質の量を見るだけで大体のタイプはどんな風になるか想像できてしまうのですね。
ここで私のこと。
タイプ6で心配性だった私。
ですが、最近「幸せ~」と感じる場面が多くなってきました。
ふとしたことで「あぁ、今幸せだな~」って思うのです。
何か不安がよぎることがあっても
「なんとかなるさ、大丈夫~」
と考えられるようになってきています。
前は心配に支配されていて、一つ気になることがあるとずっとそのことが頭の中でぐるぐる・・・
「○○だったらどうしよう」
「△さんにああ言われたけど、もしかして怒らせちゃったかなぁ」などなど。
そんな私が
「今そんなこと考えても仕方ない。意識を切り替えよう!」
と理性の力も借りながら、心配や不安に心をとらわれない過ごし方に変わってきました。
心配が減ったどころか幸せに満ち溢れているww
この変化から考えられることは、
タイプ6の私、セロトニンの量が増えたということ!!!
幸せホルモンが出てきているみたいですww
エニアグラム的には、そのタイプの中で健全度がMAXまで上がると、「統合」といって次のタイプに向かうという考え方があります。
「統合=進化」
のようなイメージで考えてください。
それぞれタイプによって次に向かうタイプは違います。
タイプ6の向かう先は・・・
そう、幸せホルモンに溢れたタイプ9!
これか、これが統合するということなのね!!
エニアグラムを勉強をしている中で、一緒に学んでいる皆さんが「今は統合してタイプ○○までいっています」とか言っているのがどういうことなのか理解できなかったのですが、ようやく統合するということを実感できました。
でも、一度統合したからもうそれで終わりではなく、また健全度が下がれば戻ることもあるし、もっと下がって別のタイプの悪い部分まで入ってくることもあるので流動的なんですよ。
エニアグラムのすごいところは、「あなたはこうです」と箱に入れて終わりではないところ。
その人の行動原理・性格は9つのタイプに分けられますが、9つのタイプの中でも健全度によってあらわれてくるものは違うということ。
また、そのタイプの中でも健全度があがると別のタイプに向かって進化していくこと。(これ統合。)
逆に健全度が下がりすぎると進化の逆で退化みたいに変化していくということ。(これは分裂)
そして、一つのタイプだけでなく、隣のタイプの素養も入っているということ。(これはウイング)
この言葉だけだと意味が分からないとは思うのですが、とにかくエニアグラムは深く、知れば知るほどその奥深さに脱帽します。
また少しずつでもエニアグラムのすごさを伝えていけたらいいなぁと思います。
今回は神経伝達物質から見るエニアグラムタイプ別違いを見ていきました。
いかがでしたでしょうか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。