原田式メソッドを学ぶ
ある冊子を読んでいて心に響いたものがあったのでシェアします。
荒れた公立中学校で目標や向上心もなく生活していた普通の生徒たちを、陸上で何度も日本一に導いた奇跡の体育教師・原田隆史先生のお話。
大阪で20年間、保健体育、生徒指導の教師をしていた先生。
問題を抱える教育現場を次々と立て直し、生活指導の神様と呼ばれていたそう。
勤務3校目の陸上競技部を7年間で13回日本一に導いた、独自の育成手法「原田メソッド」。
それはビジネスの世界でも人材教育の方法として支持されるようになり、著書は10冊以上にもなるそうです。
普通の中学生を日本一に導いたその手法は、子どもの能力や才能ではなく、考え方を変えることでした。
原田先生はある中学校に赴任したのですが、そこは俗にいう「荒れた学校」でした。
学校のある環境自体もいいとは言えず、家庭環境も複雑な生徒が多い。
そのため暴力的だったり、悲観的だったり、いい加減だったり。
かなり荒れていたそうです。
でも生徒たち正面からと向き合ううちに少しずつ生徒たちも変わっていった。
ドラマの世界ですよね。
でも陸上で日本一にするには、ドラマの世界のような付き合いだけでは足りない。
そこで、陸上競技の日本一の神様と呼ばれた先生から指導方法を学び実践。
本当に結果を出してしまったといいます。
その方法は、
日本一になると決めること。
そして日本一になるための世の中の要素、心・技・体・生活の4つの要素を分析する。
日本一になるためには心に何が足りないのか、技に何が足りないのか、体力に何が足りないのか、生活に何が足りないのか。
それを1年前、半年前、3か月前、2か月前、1ヶ月前、と上から降ろしていく。
その実践で13回も日本一になったそうです。
心・技・体・生活はどれもバランスが重要だけど、何よりも心がもっとも重要なんだそうです。
心を最も強くするというのが一番効果的な方法といいます。
描くこと、イメージを鮮明にして、迷いなく突き進むというのがパフォーマンスを究極的に上げるための原点なんだそうです。
多くの人は過去の経験、体験をもとに現在を生きています。
これは過去思考。
逆に未来思考は、自分の理想の未来があって、その未来から自分の現在に流していくこと。
過去は変えられないけど、未来は変えられる。
そのためには、過去からの延長線上の今ではなく、未来から降ろしてきた今を生きること。
では、未来思考で生きるために必要なことは何か。
ジャパニーズメンタルトレーニングと呼ばれる原田メソッドの心づくり指導の手法ではこう言われています。
1、心を使う
考えること。シナリオ・ストーリーを描く。
2.心をきれいにする
清掃・奉仕・エコ活動
3.心を強くする
今、自分ができることの継続
4.心を整理する
過去の失敗の切り捨て。未来予測と準備力。
5.心を広くする
感謝の心を持つ。ありがとう。
の5つを実践し、見えない心にアプローチすることができるそうです。
そしてゴール設定が大切なのですが、目標の立て方にもポイントがあるそうで、目標と目的をセットで考えるのが大事なんだそうです。
目的が一番に来て、2番目に目標となるように考える。
さらに、書くことでイメージが具体化するので、どんどん紙に書いていくことも大切だそうです。
ちょうどその原田式メソッドの話が書いてある冊子に「原田式長期目標・目標設定シート」なるものも付いていたので、さっそく実践してみようと思います。
なんとなく未来の姿をイメージはしていたけど、なかなかじっくり見つめて、具体化できる時間が取れていなかった私。
時間がないから目標を具体化できていないのでは、逆に遠回りですよね。
目標がないと進まないのは当然です。
よし、未来へのエネルギーを充電させる時間をとろう!
それではまた。
ここまで読んでいただきありがとうございました。