エニアグラム自己主張・追従・遊離の3つの型
本能・感情・思考のセンターによる分類のほかに、また違う分類方法があります。
ホーナイはフロントの研究を発展させ、人が内的葛藤を解決するときの3つの方法を見つけ出しました。
ホーナイによる3つの分類とは
自己主張型
遊離型
追従型
の3つです。
【自己主張型】
他者に対抗する
タイプ3.7.8
自分が欲しいているものを手に入れることを、主張・要求します。
自分が必要なものを、積極的・直接的に追求します。
ストレスや困難に対応するのに、自我を強化させたり、肥大させます。
困難に直面した時に、交代したり、他の人に守ってもらうのではなく、自我を拡張させます。
また、自分の気持ちに触れにくいという問題を抱えています。
大勢の人がいる部屋に自己主張型が入ると
「自分が中心。
ここで重要なのは自分。
自分が今ここに来たから何かが始まる!」
という反応を見せます。
それぞれ
タイプ7:私が来たからこれから楽しくなるよ!
タイプ8:私が来たんだから、みんな相手になるのよ!
タイプ3:私が達成したもの、私を見て、私の価値を認めて!
と潜在意識で考えます。
知らない人ばかりの大勢のバーベキューなどで、初めての人とも打ち解け、場を盛り上げる・引っ張るような人たちはおそらくこの自己主張型のタイプの人でしょう。
【追従(従順)型】
他者に近づく
タイプ1.2.6
自分が欲しているものを手に入れるために、超自我をなだめ、努力で手に入れようとします。
自分のニーズを満たすために、最善を尽くしていい子でいようとします。
追従と言っても必ずしも他の人に対して従順ということではありません。
自分自身の、子ども時代に学んだルールや原則、命令に従おうとします。
タイプ1はルールに
タイプ2は人に
タイプ6はルールと人に
追従します。
「他の人たちが私に期待していることにどうやったら応えられるかしら?」
と他者に役立つためにはと考えます。
大勢の人がいる部屋に追従型が入ると
「自分は他人よりも上だ!」
という自己感覚が現れます。
それぞれ
タイプ1:
ここはなんていい加減なの。自分が加担していれば、こんなひどい状態にはならないのに!
タイプ2:なんてみんなかわいそうな人たちなの。
私が困っている人を助けなくちゃ。みんなには私の助けが必要だわ!
タイプ6:
周りの人たちに嫌われないように何かしなくちゃ。
と潜在意識で考えます。
タイプ2は、他人に対し、気づかい、助けになり、愛することのできる人の立場からアプローチすることで。他人よりも上という優越感を持ちます。
タイプ6についていうと
劣等感を持ちやすいタイプですが、
自分の属しているチームは他のチームよりすばらしい、など
自分が属するものをあげその社会的一体感を通じて他人よりも上だという感覚を持っています。
知らない人たちばかりのバーベキューなどで、人に飲み物を確認したり、周りに気遣ったりするのは追従型の可能性が高いです。
【遊離型】
他者から離れる
タイプ4.5.9
自分が欲しているものを手に入れるために、退きます。
自分のニーズに対応するために、他人から離れます。
世界との関りから離れ、想像の世界に入っていくことでストレスに反応します。
大勢の人がいる部屋に遊離型が入ると、
「ここで起きていることに自分は関係ない。
自分はここの人たちとは違う。
自分は合わない」
と自動的に感じます。
タイプ4:
人から離れ、人と違うことによって自己感覚を強めます。
気が合わなければその場を離れることもあります。
タイプ5:
その場にはいても、本を読んだり、自分の関心ごとに頭を使っているほうが好きです。
タイプ9:
集まりを楽しみ、積極的に他者と関わることもありますが、
楽しそうにしているように見えて実は頭では別のことを考えているかもしれません。
温和で静かにして、愛想はいいけれど、相手任せで反応は鈍いです。
知らない人たちばかりのバーベキューで、周りから離れて過ごしている人がいたら遊離型の可能性が高いです。
ということで、今回はホーナイによる分類を見てきました。
・本能センター・感情センター・思考センター
・自己主張型・追従型・遊離型
の2つの異なる分類を合わせて人を見ていくと、相手がどのタイプになるのか絞り込みやすくなります。
にしても、このホーナイの分類にしても、全てエニアグラムの図上できれいな仕分けができてしまうのだから、そもそものエニアグラムの図の奥深さに改めて感服いたします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。