私の身体の中に住まう魔物とのお別れまでの道のり③痔核手術ジオン注レポート
私の身体には魔物がいます。
詳しい話は過去記事をどうぞ。
ついに出産から6年間のつきあいだった魔物(痔)とお別れのときがやってきました。
いよいよ決戦の日。
戦の方法は、
ジオン(ALTA)注による日帰り治療
です。
●ジオン(ALTA)注とは・・・
脱出を伴う内痔核に対して、注射による治療を可能にしたものです。
※ちなみに内痔核とは・・・
排便時に出てくる、あるいは普段から出たままになっているような
肛門の中にあるいぼ痔で、肛門の病気のうち最も多いものです。
ジオン注を投与して痔核に流れ込む血液の量を減らし、
痔核を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法とのこと。
痔核を切り取る手術と違って、
痛みを感じない部分に注射をするので ※ここがポイント
「傷口から出血する」「傷口が痛む」というようなことはなく、
日帰り治療が可能になりました。
と説明の冊子に書いてあります。
●当日の流れ
朝10:30に来院
点滴室と書かれた部屋へ通されます。
ベッドが4つある4人部屋で一応カーテンで仕切られてはいます。
そこで始めに浣腸をされます。
おなかの中を空っぽにするんですね。
ちなみにこの日は朝食を普通に食べ、
来院前に軽く食事をとるように言われていました。
浣腸自体もおしりを出すわけですからそれは恥ずかしいわけで。
さらにこのとき、
「排便の量を確認するから排便後は流さずに呼んでください」
との指示。
えぇぇぇぇぇぇっ!!!
30代のうら若き乙女(笑)が
自分の便を人に見せなくてはならないなんて
なんという屈辱!!
はじめからもう私の羞恥心はズタズタにされました(笑)
それでもやるしかないので
言われるがままなんとか排便恥は乗り越え、しばらくベッドで休みます。
少しすると病衣に着替え、点滴をされることに。
軽い気持ちで注射だけなんて考えていましたが、
けっこう本格的な治療だったんですね!
ここで点滴は何のためなのかと思って尋ねてみると、
「食事もとれないこともあるのでそのためでもあるし、
何かあった時にすぐに薬とかを投与するためにお守りみたいなものですよ。
痛み止めとかではないんです」
お守り代わり・・・意味が分かるようなわからないような。
それでもされるがままです。
ずーっとそこから安静にしてただただ過ごします。
14:00から手術ですよと言われていたので、
およそ3時間ほど点滴をされたままひたすらベッドの上でゴロゴロします。
幸い本を持参していたので本を読んだりひたすらだらだら。
手術の1時間半前くらいにまた看護師さんが来られ、
「手術のときにおしりを緩めるために注射をするのですが、
その注射が痛いので少しその痛みを緩和するためにこの薬を塗りますね。」
と軟膏をおしりに塗ってくれます。
やっぱり痛いんだなぁ・・・
でも痛みを緩和するための策があるならそんなに心配はいらなそうだな。
そしてもう一度前にもらった冊子を確認し、
「痛みを感じない内痔核に注射をするので・・・」
のところを読んで自分を落ち着かせてみたり。
なんて色々考えながら時が来るのを待ちます。
そして14:00。
ついに時が来ました。
名前が呼ばれ、部屋に案内されます。
通された部屋はまさしく手術室!!
ドラマとかで見るあのたくさんの電球がついたライト。
手術台。
そして、いかにもこれから手術しますよ、
という格好をした白衣の先生と看護師さんたち。
先生のほか3人の看護師さんでお迎えです。
※イメージです
注射だけだし・・・とけっこう軽い気持ちでいた
私にとってこの光景は衝撃です。
やばい。
なめていたけどこれは本当に手術なんだな。
とようやく実感したのでした。
遅いわ!!(笑)
そして手術台へあがります。
手術台は、おしり用なので足を乗せる台が左右についています。
それはまるで分娩台のよう。
左右の足を台に乗せ、まるで出産のときのようにおまたをぱっかーん。
病衣の下には
おしりのところが開いている簡易的なパンツ
をはかせられていたので、一応おまたは隠されてはいましたけどね。
腕は左右の台に乗せられ、動かないよう紐で縛られます。
そんなに危険なものなのかと少し心配になります。
さらに目隠しをされたので、
どんな感じか見たかった私はちょっと残念(笑)
先生「それでは始めます」
ついに始まります。
先生「はじめに麻酔を打ちますね」
肛門付近に注射を2本されましたが、これまた痛い。
重い痛みというのか、1本が5~7秒くらいなのでけっこうきつかったです。
「いたたたた・・・・」
つい声が出ます。
あの痛み止めと言っていた軟膏は何だったのかと思いました。
でも、きっとこれからの処置はそこまで痛くないはず。
だって「痛みを感じない内痔核に注射をするので・・・」と書いてあったもの。
これさえ乗り切れば後は大丈夫。
と思っていました。
そしていよいよ 対内痔核戦 へ突入です。
4段階注射法とあったので
最低4回は打つんだろうなぁと覚悟はしていました。
先生「我慢できないくらい痛かったら言ってくださいね」
注射がブスリ。
いたーーーーーーーーい!!!
これも薬液を注入するので1本打ち終わるまでに5~7秒はあったでしょうか。
「痛みを感じない内痔核に・・・」
んなわけないじゃーーーーん!
これもかなりな痛みを伴います。
「いたたたたたた・・・」
一応痛かったら言えということだったので声には出してみます。
一切無視(笑)
かまわず次の注射へ。
続けざまに3本打たれます。
「いたたたたたた」
早くこの時が過ぎることを祈ってやみません。
さて、また別の部位にブスリ。
またもや痛みが3本。
「いたたたたたたた」
もはや地獄です。
引くこともできないこの状況。
軽い気持ちで来てしまってすいませんでした。
本当にもう許してください。
と懺悔をしているさなかにも、また3本続けざまにブスリ。
あとどのくらい続くのだろう・・・
もう終われ。
さぁ終われ。
やれ終われ。
と念じるだけ。
結局全部で
10本
注射を打たれました。
その頃にはもう半分廃人のような気持ちになっていました。
「痛みを感じない内痔核」なんて嘘っぱちだ。
だまされた。
私はだまされたんだ・・・。
まぁでも「手術よりは痛みが少ない」とも書かれていたので、
痛いのは当然なんですけどね。
でもなめてかかっていた私には衝撃の痛みでした。
手術時間は15分程度。
私にとっては長い長い地獄の時間でした。
処置後は出血しているのでと紙おむつを当てられ、ベッドでしばらく休むことに。
おしりがとにかく重くて痛い。
ズキズキをと指すような痛みではなくて、
ドシンドシンという重い感じの痛みが続きます。
寝てしまえば少しは楽になるかな‥と思ってはみるものの、痛くて寝れない・・・。
スマホでヒーリングミュージックをかけてみたり、
気持ちを痛みから逸らそうとしてもどうしてもだめでした。
1時間半くらいそんなこんなでベッドで過ごし、
最後は先生とお話して終了。
始めの予定通り
16:00頃、痛み止めや抗生剤をもらって帰宅です。
支払いを待つ間もおしりは痛いし、
なんだか全身も重いし、
とにかく具合が悪かったです。
具合悪い中でも保育園のお迎えにはいかなくてはならなかったので本当に大変でした。
それでも数時間後には少しずつはよくなってきて、
痛みはだいぶ落ちついたので夕ご飯は普通に食べられました。
一晩立った今日はほぼほぼ元気。
おしりの痛みもありません。
あとは、この辛さを乗り切ったのだから無事に痔が治ってくれることを祈ります。
いや、マジで。
もうこの手術は御免です。
というわけで今回はこれで終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。