潜在意識のパワー~続き~
前回は潜在意識のパワー前半を見てきました。
今日は潜在意識のパワーの後半です。
① 言葉よりイメージに強く反応する
② 肯定的であれ否定的であれ、感情が伴ったものに強く反応する
③ 頻繁に起こることをより重視する
今日はここから↓
④ 想像と現実を区別することはできない
時間と空間の認識がない
⑤ 判断したり批判したりすることができない
⑥ 否定形を理解できない
⑦ 主語は一人称として理解する
⑧ 反応が反射的
ではではひとつずつ見ていきますね。
④ 想像と現実を区別することはできない
時間と空間の認識がない
潜在意識は時間と空間の認識がありません。
なので、苦しかった過去が未だに心の中で現在起きている出来事として生き続けています。
トラウマとはこういうことです。
また、想像と現実を区別することができません。
イメージしたことでも潜在意識は現実に起こったことだと認識します。
例えば、レモンを頭の中で想像してみると・・・
なんだか口の中で唾液がわいてきませんか?
実際には食べてはいないのに、イメージするだけで食べていると脳が勘違いしているのです。
この特徴を生かして、ヒプノセラピーでは過去や未来の姿をありありとイメージし、その出来事を頭の中で体験することによって、その出来事に対する感情を書き換えることができるのです。
⑤ 判断したり批判したりすることができない
潜在意識には判断することができません。
なので、本当は実現したくないネガティブなものでもそのイメージを実現しようと働いてしまいます。
例を挙げると、「失敗したらどうしよう」と不安なことばかり考えていると、失敗したイメージのほうが強くなってしまいます。
すると潜在意識はそちらのほうを願望ととらえて、失敗に向けた行動を無意識のうちに引き起こしてしまうのです。
⑥否定形を理解できない
潜在意識は否定形を理解できません。
発表会の前など緊張したくない場面で、緊張しないようにすればするほど緊張してしまった経験はありませんか?
「緊張しないぞ」と必死に理性で意識していても、潜在意識には「緊張しよう」と肯定形に変換されて届いてしまいます。
「○○しないぞ!」というのは潜在意識には届きにくいものなのです。
なので、願望を達成するためには否定形を使わないようにしましょう。
先ほどの例で言うと、
「緊張しないぞ」→「リラックスしよう」
と言い換えると潜在意識にも届くようになります。
⑦主語は一人称として理解する
映画や小説に集中して見ていると主人公に感情移入して泣いてしまうことがありませんか?
これは他人に起きたことであっても、自分の身に起きたことだと潜在意識が勘違いしているからです。
他人へのことでも自分へのものと変換されてしまうのですから、人の悪口ばかり言っている人がいたらその人は自分自身に悪口が入っていってしまっています。
他人に対していつもいいイメージで、相手の幸せを願っていたら、自分にも返ってきて幸せのおすそ分けがもらえるものです。
相手の幸せ=自分の幸せ
自分がいい状態でないと人をうらやんだりする気持ちも出てきてしまうかもしれませんね。
できるだけ自分をいい状態において、人のことも思いやれるようになると潜在意識がお手伝いしてくれて幸せが循環していくんでしょうね。
⑧反応が反射的
生命を守るために必要なことは、頭で考えていては間に合わないので、反射的に行動できるようになっています。
ヒプノセラピーなどで、本当にリラックスしている状態であれば、ある悩みの原因になっている出来事、例えば「いつも同じタイプの異性を好きになり失恋してしまうことの原因となっている出来事」と潜在意識のデータベースに入力すると、即座にその出来事を検索してくれます。
そうすることでヒプノセラピーではその原因にアプローチすることができるようになります。
とここまで潜在意識の特徴を見てきましたが、いかがでしたか?
うまく潜在意識と付き合うことで潜在意識を味方にして、人生をより好転させていきたいですよね。
潜在意識のパワーをうまく活用していきたいものです。