エニアグラム思考グループとは
今日は私が学んでいるエニアグラムについて。
その中で思考グループについて書いていきます。
【今日の内容】
1.エニアグラムとは
2.エニアグラムの特徴
3.本能・感情・思考のバランス
4.思考グループを掘り下げる
タイプ5.6.7の場合
5.思考グループへのエクササイズ
【エニアグラムとは】
CIA、SONY、Apple、TOYOTAなど多くの大企業にも採用されている究極の心理学です。
その起源は実際の証拠は見つかっていませんが、古代ギリシアから伝わる宇宙の原理とも言われています。
エニアはギリシャ語で数字の「9」、グラムは「図」の意味。
この世に存在するすべての人間は大きく分けて9つのタイプに分けられるというもの。
【エニアグラムの特徴】
エニアグラムはほかの心理学とも比較されることも多いですが、違うところはその人をタイプという箱に入れて終わりではないというところ。
先ほど人間は9つのタイプにわけられると書きましたが、9つにわけて終わりではありません。
実際には9つだけにわかれるのではなく、9つの中でも上下左右に大きな含みを持たせつつ、複合的にその人の気質、性格、人格特性、行動原理などを理解することができるのです。
さらに各タイプによってどのように成長していくのかその道筋も見せてくれるとても懐の深い、まるで宝の地図とも言える素晴らしい学問と言えます。
【本能・感情・思考のバランス】
人間は本能・感情・思考が備わっています。
その中のどれがメインとなっているかによってあらわれてくる性格が変わります。
どれが自分のエンジンなのか理解しておくと行動原理も見えてきます。
ちなみにwikipediaでは
本能とは
動物(人間を含む)が生まれつき持っていると想定されている、ある行動へと駆り立てる性質のこと。
感情とは
ヒトなどの動物が物事やヒトなどに対して抱く気持ちのこと。
思考とは
考えや思いを巡らせる行為であり、結論を導き出すなど何かしら一定の状態に達しようととする過程において、筋道や方法など模索する精神の活動である。
とあります。
本能は生命維持活動のために生まれつき備わっている性質で、爬虫類が持っているのは本能だけです。
感情は普段感じるうれしい、悲しい、怒り、驚きなどの気持ちのことで、本能+感情をもっているのは哺乳類になります。
思考はまさしく考えること、理性ともいえますがそれが備わっているのはそう!人間だけです。
この3つのものは人間には必ず備わっていますが、どれがメインなのかは人によって違います。
エニアグラムではこの3つのどれがメインなのかによってグループ分けをしています。
タイプごとのグループ分け
タイプ1.8.9→本能グループ
タイプ2.3.4→感情グループ
タイプ5.6.7→思考グループ
まずはこのような3つのグループに分けられて、さらにそれぞれ3つに分かれて全部で9つのタイプに分けられます。
【思考グループを掘り下げる】
自分のタイプが属しているグループは、本質的能力や機能がどこで阻害されているかを表します。そして、「性格」で、本質が阻害されているところのギャップを埋めようとします。
思考グループ (タイプ5.6.7)
・戦略と信念に関わっています。
・不安と心配が問題
・安全を求めます
・潜在的に「恐れ」の感情を抱えています
思考のグループは将来のことを気にかけています
私に何が起こるのか?
どうやって生きていくのか?
どのようにしたら、悪いことが怒らないように心構えできるのか?
人生をどう進んでいったらいいのか?
どう対処したらいいんだろう?
と常に頭で考えています。
常に頭を使って考えているので、頭の中が静かになることがありません。
頭の静けさは、内なる導きの源。
この内なる導きは、現実をそのまま認識する能力を与えてくれるものです。
私たちの行動を導くことができる「内なる知」は頭の中が静かだからこそ受け入れることができるのです。
しかし、思考のグループはいつもせわしなく頭の中でおしゃべりが続いています。
なので、思考の持つ静かで広大な資質になかなか触れることができないのです。
だからこそ、思考を静める瞑想は修養として世界中で採用されています。
タイプ5.6.7は思考を静めることができません。
頭の中が静かであれば、自分が深く支えられているという感覚をもつことができる。
内なる知と導きは、静かな頭の中で生まれ、この世界で行動するための自信を与えてくれます。
しかし、こうした資質が阻害されている思考グループは、恐れを感じています。
この恐れに対してそれぞれのタイプは違う反応をします。
また、思考グループは心理学用語でいう「分離段階」に関連した問題を抱えがちです。
分離段階とは、生まれてから社会へと世界が広がる過程において、母親から精神的に離れていくまでの発達の段階をいいます。
2~4歳のよちよち歩きの子供は、母親などから離れることを恐れる赤ちゃんの段階を越え、自分を守ってくれる母親・父親・祖父母などの安定した心像・イメージが形成される段階であると言われています。
その自分を支える内的なイメージの確立によって、分離不安や孤独に対する耐性が高まり、一人でも意欲的・適応的な行動をすることができるようになります。
思考グループはこの部分に関連した問題を抱えています。
それぞれのタイプは、子どもが分離段階を乗り越え、自立するために、依存を克服するために異なる方法をとります。
では、恐れへの反応と分離段階を乗り越えるための方法をタイプごとに見ていきましょう。
【タイプ5】
世間から逃れ、個人的欲求をあまり主張しないという反応を見せます。
自分がもろく頼りないので、安全に世界で生存していくことができないと信じています。
唯一安全な場所は頭の中。
生存する助けになってくれると思われるものはなんでも頭の中に知識として蓄積しようとします。
また、世間の欲求にあまり応えられないと感じているので、人前に現れても安全だと感じられるような技能を習得できるまで世間から退きます。
タイプ5は分離段階において、サポートは手に入らなかったり、頼りにならないと感じています。
なので、独力によって、全てを頭で解明することで内なる導きの喪失を埋め合わせようとします。
独力でやるからには、人に対する欲求や執着を減らさなければならないと信じています。
【タイプ7】
人生を突き進み、何も恐れていないように見えます。
タイプ7は外見上はとても冒険好きで外向的なので、恐れに悩むグループであることが不思議に感じます。
けれど、実際のタイプ7は恐れに満ちています。
その恐れとは、外界に対する恐れではありません。
自らの内面に関して、心の痛みや悲嘆、特に不安にとらわれることを恐れています。
なのでタイプ7は何らかの活動や、それを楽しみにすることに逃避しています。
潜在的不安や傷が浮上してこないように、無意識のうちに頭をいっぱいにしておこうしているのです。
タイプ7は、分離段階において、母親のケアに代わるものを追求することで、独立しようとします。
自分をより満足させ、安全に感じさせてくれると思うものは、何であれ追いかけます。
また、導きの欠如に反応して、とにかくあらゆることをやってみせます。
数をこなすことで密かに自分をケアできるものが見つかると思っているのです。
【タイプ6】
関心のエネルギーは内と外の両方に向かいます。
タイプ6は内側で不安に感じているので、タイプ7のように外界での行動に出て、将来のことを考えます。
でも結局は、自分が間違いを貸して罰せられたり、自分に課せられた要求に押しつぶされそうになるのではと恐れるようになります。
そのためタイプ5のように内側に飛び込むように戻ってしまうのです。
そしてまた不安を抱き、行動して、結局不安で内に戻る。
この自動的な反応のサイクルを繰り返してしまいます。
不安によって、自分の関心がまるでピンポン玉のように行ったり来たりを繰り返します。
分離段階に関しては、タイプ6は父親的存在を探し求めます。
強く、頼りになり、権威を持っている人を探します。
人からの導きを求めることによって、内なる導きの喪失に対応するのです。
自立するためのサポートを外に求めるのですが、その自立を手に入れるための人やシステムそのものに依存する傾向があるという矛盾が生じます。
【思考グループへのエクササイズ】
ここまで、思考グループを掘り下げて見てきましたが、思考グループは思考を静めることに意識を向けることが本質的な自分に立ち返る手助けになってきます。
そこで思考を静めるためのクササイズをしてみましょう。
それではリラックスしながら、今体験している感覚や印象をもっと感じてみてください。
今、身体の中の生きている感じがどのようなものかを実際に味わってください。
イメージ化するのではありません。
今ここにあるものが何であれ、感じてみましょう。
心が落ち着いて、穏やかになったら、思考の騒々しさが少なくなったことに気が付くかもしれません。
数分間、このプロセスを続けてください。
直接体験している感覚や印象を感じ続けながら、そのことが思考にどのような影響を与えるかを見てみてください。
思考が鎮まるにつれ、頭が明晰になるでしょうか?
それとも曇るでしょうか?
思考の働きが鋭くなるように思えますか?
それとも鈍くなりますか?
感じてみましょう。
以上です。
特に思考グループに関しては、瞑想もおすすめです。
私も日々やるようにしていますが、普段、思考が働きすぎているので頭を休めることも意識してみるといいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。